今年こそ解決?年収の壁
2023/10/11
こんにちは!今回は「年収の壁」についてお話していこうと思います。
「年収の壁」とは、年収が106万円や130万円を超えると配偶者などの扶養から外れ、社会保険料の負担が生じて手取り収入が減ってしまうことからこの言葉が使われるようになりました。
年収の壁によるデメリットは扶養を受けられないことだけではありません。
近年では最低賃金の上昇で、壁を超えないように勤務を控えるといった就業調整が相次ぐことで人手不足が深刻化しており、特に年末にはこのような傾向が多くみられるのです。
野村総合研究所は「年収の壁」問題を解消した場合、雇用者の収入の増加やそれに伴う追加生産等による経済効果は8.7兆円に及ぶと試算しており、これはGDPの1.6%分に相当する規模であるとしています。
また、働き控えによって人手不足になった企業が、営業時間の短縮やエリアの縮小といった問題が大きな売上損失に繋がると予想されますが、年収の壁を取り払うことで解消されるのではないかと考えられています。
「年収の壁」をめぐり、政府の対策パッケージの原案が6月30日に明らかになりました。年末の繁忙期を念頭に、年収が130万円を超えても一時的な収入の増加であれば、保険料負担の無い扶養にとどまる場合があると明示する方向です。
また、保険料を肩代わりした企業に対し、従業員1人あたり最大50万円の助成金を払う施策が、今年中にも実施されるとのことです。
これまでずっと問題視されていた年収の壁。この施策で完全に解消されるとは考えにくいですが、問題解決のきっかけになればいいなと思います。
最後までご精読いただきありがとうございました!
----------------------------------------------------------------------
税理士法人掛川総合会計事務所
436-0022
静岡県掛川市上張202
電話番号 : 0537-24-4607
御前崎支店
437-1612
静岡県御前崎市池新田3946-8
電話番号 : 0537-86-9788
----------------------------------------------------------------------