主婦年金存続？それとも廃止？

今回は、先日多くのニュースで取り上げられていた主婦年金についてお話したいと思います。

 

専業主婦の年金とは、会社員や公務員など厚生年金の加入者(第2号被保険者)に扶養されている方(第3号被保険者)の年金のことです。第3号被保険者に専業主婦以外にも、収入が少ないアルバイトやパートの方も含まれています。この第3号被保険者に該当する場合は、保険料の負担はありません。

 

しかし、この第3号被保険者の年金について見直すべきだという議論は度々繰り広げられています。

 

というのも、第2号被保険者の配偶者は保険料の負担が無いものの、自営業者など(第1号被保険者)の配偶者については保険料を負担しなくてはなりません。こうした公平性における問題や、女性の社会進出による働き方の変化、独身者の増加も懸念して、第3号被保険者の年金の見直しが検討されているのです。

 

2025年には年金制度改革の改正が行われます。それに先立って、厚生労働省は年末までに年金制度の改正案をまとめることとしています。

 

厚生労働省の審議会では、厚生年金に加入しやすくすることで第3号被保険者となる対象者を減らしていくべきだという意見も見られました。

 

現段階では検討中の議論ですが、今年中に年金制度の改正案が取りまとめられます。

 

働き方にはもちろん、家計にも十分にかかわってくる制度となっているので、今後の展開に注目しておくべきといえるでしょう。