ＮＩＳＡの累計買付額、３月末時点で約４１兆円に増加

　金融庁が公表した「ＮＩＳＡ口座の利用状況調査」結果によると、日本の非課税口座であるＮＩＳＡの累計買付額が、令和６年３月末時点で約41兆円に達したのですが、皆さんはNISAというものをご存じでしょうか？

 

ＮＩＳＡとは？

　NISAとは日本政府が個人投資家のために導入した制度であり、一定額の投資に対して税金を非課税にするものです。2023年までは、「一般NISA」と「つみたてNISA」の２種類があり、いずれかを選択する必要があったものの、2024年から開始された新NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が設けられ、上記の２種類が一本化されたこと、更に非課税保有限度額についても拡大されたことで、個人が少額からでも投資を始めやすくなりました。

　累計買付額が増加している背景

　買付額が増加している背景にはいくつかの要素が含まれていると思いますが、大まかには２つ挙げられるのではないでしょうか。

 

　1.個人投資家の増加：新制度により、以前にも増して多くの人々がＮＩＳＡを利用しやすくなったことにより、日本の株式市場や投資信託市場への資金流入が増加し、市場の活性化に繋がっていること。

　2.投資教育の普及：日本国内での投資に対する理解と関心が高まっており、NＩＳＡを通じて、多くの人が資産運用の重要性を認識していると考えられます。

　

　今後の展望

　新制度によりＮＩＳＡの累計買付額は今後も増加することが予想されます。特に、老後の資産形成等を考えている若年層が流入してくることで市場は更に活性化するでしょう。ただし、これはあくまで「投資」ですので、自分の投資目的やリスク許容度に応じた適切な投資を行うことが必須となります。ＮＩＳＡを活用し、長期的な視点で資産形成を進めることが、安定した将来を築くための鍵となるのではないでしょうか？

 

今回は以上です。ありがとうございました。