骨太の方針 退職所得控除はどうなる?
2023/11/22
こんにちは。
政府が6月にまとめた骨太の方針で、退職金への課税制度を見直す方針を打ち出しました。
現行の退職所得控除は、勤続20年を超えると非課税枠が1年あたり40万から70万に拡大するという仕組みです。例えば、勤続30年で退職すると、最初の20年分で20年×40万の800万円、最後の10年分で10年かける70万の700万円、合わせて1,500万円までの退職金が非課税となります。
そして今回見直しが検討されているのは、この退職所得控除の1年あたりの額を勤続年数にかかわらず一律にするというものです。見直しとなった目的とは一体何なのでしょうか?それは「労働移動の円滑化」にあるとされています。
この退職所得控除は、途中で転職してしまうと勤続年数がリセットされてしまい、控除額の拡大の恩恵を受けることができません。この仕組みが、働く人が転職に踏み込めない要因の一つであると考えられており、成長分野への労働移動の円滑化を阻んでいるのではないか、と指摘されたことで見直しが盛り込まれました。
この控除額が一律いくらなのかといった具体的な数字は明らかになっていませんが、その額によっては転職に踏み切る人も増えてくるかもしれません。今後の情報によく注意していきたいですね。
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